Bluetooth 音楽向コーデックについて(詳細版)2020.11.28音に関する豆知識
<基礎編>
基本、送受信の機器が一対一で接続されるBluetooth。
この仕組みをオーディオで利用する場合、音楽用のコーデックという仕掛けを重ねて合わせて利用します。平たく言うと、Bluetoothという線路の上に音楽用コーデックという電車が走るイメージでしょうか。この音楽コーデックの電車の座席にはサウンドデータが座っていまして、まるで旅をするかの如く送信元から受信先へと移動するわけです。コーデックという名の電車にもやはり普通や急行や特急のような種類がありまして、優等列車になるほどにその電車のシートが良くなって快適に座れるのと同じように、コーデックの種類によってもサウンドの快適さが少しづつですが良くなってくるのもこれまた興味深い点であります。
そこでBluetoothスピーカーでポイントなるコーデックです。
まずは、SBC、AAC、aptXの三種を意識しておけばよいでしょう。SBCは一般的なサウンドクオリティ。AACやaptXは少しラグジュアリーなサウンド、というような感覚でざっくり特徴を掴んでおいてください。ここで一点だけ留意点が。このコーデック、一対一で繋げる機器どおしの双方において同じものを持っている必要があるのです。Bluetooth対応の音響機器やスマホなどの送信元端末は、機種によってそれぞれ搭載しているコーデックが異なっています。全ての機器が共通条件ではありません。
SBCはどの機種も必ず搭載されていると考えてよいのですが、AACやaptXのようなコーデックについては追加で乗っているものもあれば乗っていないものもあります。
Bluetoothスピーカーと送信元端末を組み合わせてラグジュアリーなサウンドで楽しみたいときには、要するに、送受信の機器共に同じリッチサウンドなコーデックを持ち合わせていなければならない、という話になります。駅にだって各駅のみの停車駅、急行停車駅、特急停車駅があるように、電車の種別と停車駅が噛み合っていなければならない事と同じお話、というオチなのでした。
<Bluetoothスピーカー購入編>
さて、このコーデック話をBluetoothスピーカー選びに応用してみましょう。
スピーカーがSBCコーデックに対応している場合は、基本的に送信元がどの機種の端末とでも接続可能とお考えくださって結構です。SBCが機種を問わずに搭載されているベーシックなコーデックであることの証ですね。ちなみに音暮の製品では全ての機種がSBCに対応しています。
実のところ、スピーカーや送信元の端末の中には一つで複数のコーデックに対応している機器も最近ではたくさん存在しています。ベーシックなSBC以外のリッチな別コーデックも併せ持っている場合がある、ということです。
もし受信側のスピーカーと送信元の端末の対応コーデックが複数で一致した場合には、ユーザーが意識することなく最も音質的に有利な仕様で自動的に接続されて、そのウレシイ恩恵を受けることが出来ます。
簡単な対応表をまとめましたので、Bluetoothスピーカーを選択するときの参考になさってください。
<スピーカー側のBluetooth対応コーデック表記>
SBC:機器種別を問わす様々な機器に対応します。安心のベーシック仕様です ⇒ 並音質
AAC:iPhone、iPad、Androidに対応します。
リッチな恩恵を受ける方もきっと多いことでしょう ⇒ 良音質
aptX:Androidの比較的最近のモデルやWALKMANに対応します。(一部例外あり)
これですと、よりラグジュアリーなクオリティで楽しむことが出来るでしょう ⇒ さらに良音質
※送信元の端末とBluetoothスピーカーの仕様が一致していることが条件です。
※スピーカーと送信元端末の距離ですが、これは最大10m程度を概ねの目安にしていただくのがよろしいでしょう。 ケースバイケースですので、あくまで目安として。